しんせつなともだち


東京でも、初雪が降りました。(積もらず残念!)
雪の季節、子ども達に必ず読み聞かせていた本。

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登場するのは動物たち。
あたたかい絵、でも何処か楽しい。

絵本は、絵を読む本でもあります。
子ども達は読み聞かせてもらう中、じっくり絵を観てその世界を旅します。たぶん、文字が読めるからと自分で読んで絵本を開くのと読み聞かせてもらうのとでは、絵を読む深さが違ってくるしょう。
これは大人も同じ事。
読み聞かせをなさっているご家庭では、是非一度お子さんとご一緒に聞き手を体験なさってみてください。お母さんが読んで、お父さんがお子さんと。又、お父さんが読んでお母さんがお子さんと。読みながら観ていた絵とは数倍違う世界が楽しめると思います。
この本は、動物たちの何気ないお洒落や個性あふれる部屋の中などじっくり観れば観るほど面白いです。

寒い雪の日、こうさぎは食べ物がなくなって探しに出かけます。
かぶをふたつ見つけたこうさぎは、ひとつだけ食べてもうひとつはきっと食べ物がないでしょうと、寒い中ろばさんの家へ。
こうさぎ・ろば・やぎ・しか、動物たちは、ともだちの事を思い雪の中かぶを届けに行きます。最後は、あらら・・・・。

あたたかい心ある物語。
原作は方軼羣(フアン・イーチュン)さん、中国の絵本『夢ト回来了』(1955)です。戦争時代の出来事をもとに創られてそうです。君島久子さんの訳はとても優しくわかりかすく、私はよく発表会の劇ごっこなどで子ども達と楽しみました。
日本版の絵は、村山知義さん。画家としてだけでなく、デザイン・劇作家など幅広く活躍なさった方です。
お子さんは、3歳ぐらいから楽しめます。

表紙のこうさぎがかぶっている帽子、長~い耳がちゃんと出せて
可愛い。部屋に掛けられている時の様子が何となく可笑しいです。耳穴があります。
そんなこんなで、この本も私の大好きな絵本のひとつです。
大切な友人への贈り物にしたりも。


                    しんせつなともだち
                        方軼羣 作
                       君島久子 訳
                       村山知義 画    
                  福音館書店 1965年発行
by ayakoym | 2010-01-28 07:04 | 絵本のこと

イラストレーター   山崎綾子のブログです。私の出会った心に美味しいものたちをおしゃべりします。ちょっと私のイラストレーションも。


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