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今日は「バンビ」をご紹介します。

子鹿のバンビは可愛いなぁ~♪という歌がありました、可愛いアニメ。

あのバンビの本なのかしらと初めてこの本を手にした時は、

こんなに力をもらえるものかと思いもしなかったです。


昨今、技術の進歩にともなって、長く読み継がれている物語の

映像化が増えアニメでも実写でもその迫力はすごいですね。

ただ、愛する本に出逢った者からするとやはり原作がいい。

文字をとおしてその世界を体験することの素晴らしさが本当に一番。

作者の伝えたかったもの心の力がそこにはあります。

原作を是非、読んでほしいです。


作者のフェーリクス・ザルテンの動物側にたった目線は本当に素晴らしく

同じ世界を生きるものとしての動物への愛情が感じられます。

森で過ごす幼いバンビが、初めて見るひとつひとつに心躍らせ過ごす中、

信じることの大切さを知り、裏切りなどから味わう悲しみ苦しみの時が見事に表現されています。

森という世界の中で、生きることに必要な知恵や力を身につけ成長してゆくバンビ。悪魔のような人間の存在が、大きくバンビの生きる中にのしかかってきます。

バンビは先に生きていたものから多くを学び、やがて自分が同じ位置にたった時改めて学びつつ成長してゆくのです。そんなバンビの成長の心に、読者も力をもらえます。

始まりがあり終わりがある生を見つめることのできる、とても深みのある一冊です。

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ハンス・べルトレの挿絵が、バンビの世界を旅するのに程よく生きています。a0143868_16315456.jpg





いわゆるハッピーエンドという終わり方ではなく、まだまだ先は続く

バンビの生きる姿を想像しながら、なごりおしく終える読書となります。





              バンビ

              フェーリクス・サルテン      作

              高橋健二             訳

              ハンス・べルトレ         挿絵

              岩波書店       1952年2月15日

                         岩波少年文庫発行


              (2010年に新訳になりました。)





by ayakoym | 2014-10-03 17:00 | 絵本のこと

秋の読書

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秋のゆっくりした時間には読書がお似合いですね。

文学の世界には、いろいろな分野がありますが

今日はちょっと児童文学のあれこれを。


児童文学というと子どもの本?

いえいえ、大人になった私たちの心にも届く、とても深みのある

ものなのです。


私の場合、その魅力に気がついたのは社会人になってからです。

子どもの頃、その世界を多くを読んだかというとそうでもなく、

出逢った本は大人になってからの方が多いです。

仕事の関係で、絵本や児童文学について学び始めたのがきっかけでした。

幼い頃出逢っていたらどんな心が育っていたのだろうと思ったり、

そうして大人になってから改めて読む時の新たに感じるもの。

絵本を子どもが繰り返し読んでほしくなるのと同じで、

いいものは、きっとまた読みたくなるのでしょう。


毎日忙しく過ごし、心の忘れものがいっぱいになってしまった大人こそ

出逢ってほしいと思ったりもします。


家族があり、友があり、生きる厳しさがあり、喜びがあり。

冒険、驚き、悲しみ、苦しみ、笑い、希望。

そして、成長。

そんな一つ一つが、飾ることなく自然に表現されています。


みなさんにも、是非一冊手にとってほしい。

おすすめですょ、この秋いかがですか?






by ayakoym | 2014-10-01 09:14 | 絵本のこと

イラストレーター   山崎綾子のブログです。私の出会った心に美味しいものたちをおしゃべりします。ちょっと私のイラストレーションも。


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