a0143868_00354968.jpg



なんじゃもんじゃはかせは旅人です。

友達のゾウアザラシがおともしています。

ある日お弁当をつくって出かけるとへんな木が嬉しそうに躍っています。

すると、美味しそうなお弁当が食べたいと追いかけて来ます。

はかせ達は一生懸命逃げます。

海老、じゃがいも、豚の鼻、

お弁当を食べたいと次から次へと巨大なおばけがやって来ます。

せまってくるおばけに、はかせの奥の手は~

お弁当のおかずの品物をぐいっと見せて・・・・


a0143868_00332263.jpg


お久しぶりに
絵本しついて。
長新太さんの

絵本です。














ゾウアザラシも大きいのですが、出てくるおばけがさらに巨大。

大自然にどーんとやって来ます。

長さんの描く作品は本当に色がはっきり鮮やか。でも強すぎず、きれいな色です。

そして描く筆の流れが本当に気持ちいい。ダイナミックですが繊細で優しいのです。

主人公は何処からやって来て何処へ向かっているの?

なんために旅をしているの?博士は何処の人なのか?

まったく謎のなのですが、そんなことはおかまいなしに

ありえない面白い物語に、心に笑いが生まれ 癒されます。



この絵本のもとは、福音館の「母の友」にて1985年から連載されていた16コマ漫画から

生まれています。

「母の友」は子育て中の母親や保育者 大人に寄り添い、伝え、学び合い、力を育てられるような月刊誌。子育てのことばかりでなく各方面のアーティスト作品なども掲載され、美術的な面でも深い内容があります。大自然の写真家として有名な星野道夫さんや、今は猫で有名な岩合光昭さんなども若かりし頃作品がお披露目されていました。

そんな中に、”なんじゃもんじゃ博士”もありました。

色はなく線画での表現、何ともゆるい線がのび表現されたマンガどうわです。

そのゆるおかしさに はらはらどきどきどきしながらも、毎月最初に読むのは博士のページ

でした、笑マンガどうわとしてまとめたものも出ています。


長さんには、数多くの生き生きとした絵本作品があります。

初期の作品では寺村輝夫さん作で絵を担当した「おしゃべりなたまごやき」など。

またいつかこちらについては書きたいと思います。


みなさんも、なんじゃもんじゃはかせの世界をお楽しみあれ。




                  なんじゃもんじゃはかせのおべんとう  

                  長新太                 作・画

                  福音館書店  こどものとも年中版1993年12月号

                         カバー版初版2009年2月発行






by ayakoym | 2016-04-21 08:40 | 絵本のこと

ハイジ

a0143868_00284024.jpg

本日は、ハイジ。

日本ではアニメーションにもなり「アルプスの少女ハイジ」として幅広く知られていますが、以外と原作には出逢っていない方が多いのではと思います。

私も幼稚園教職時代、園にあった図書室で手に取ったのが最初です。

単行本でとても分厚く重たかったので、これは・・・・読み終えるには日数がかかるかなと思って借りた夏の夜。読み始めるとハイジの生きる世界にぐっとはまってしまいました。



幼きハイジはまだ5歳。両親は亡くなりアルプスの山に住むおじいさんと過ごすことになります。頑固なおじさんから多くを学び教わりそして感じてハイジは育ちます。そこには大自然があり、その姿、色、音からもハイジは多くを与えられます。

アニメーションにも表現されていましたが、その一つにもみの木があります。風の吹く日に「ハイジが何にもまして心ひかれたのは、小屋の裏手の三本の古いもみの木のざわめき」。ざわめきと表現されていますが、この美しい自然の姿をながめきくことがどんなに素晴らしい時であるか。「ハイジ」を読んでいて、とても好きなところです。


ハイジの素直な心は、彼女自身が育つと共にその周りにいる大人たちも育ててくれます。育つという表現が正しいのか・・・・、誰もがもっているはずの忘れていた心を思い出させてくれているのかもしれません。そばにいる人のためにいつも一生懸命。ハイジの元気な明るさは力を届けます。

そんなハイジだからこそ、試練の時に神様は「おばあさま」という贈りものをくださったのでしょう。どんな過ちも間違えも汚さも弱さも悲しみも苦しみも、大きく包み受け取ってくださる存在。そして導いてくださる。

私たちの側にもきっといるはずの「おばあさま」。


他にも、ペーターやペーターのおばあさん、ロッテンマイアさんやセバスチャン、どんな出逢いの中にも人の面白さ弱さあたたかさがそこにはあります。

一つ一つの出逢いを自分の生きる力にできるか、それは自分次第なのかもしれません。

a0143868_00295587.jpg
a0143868_00304613.jpg

挿絵は、パウル・ハイ。

線画で見事にもみの木やアルプスの山々を表現しています。登場人物一人一人も、その個性作者の文章表現にそっとよりそって描かれています。ペータのおばあさんに会いに行ったハイジを迎えに行った帰り、あの頑固なアルムのおじいさんがハイジを布団にくるみ腕に抱えあげて山へ戻って行く優しい姿が描かれたページがとても素敵です。



クリスマスにお子さんや大切な人に贈り物。

ほしいものを贈れた時の相手の笑顔は嬉しいものです。

そんな笑顔の横に、今年は「読むいいもの」を添えてみてはいかがでしょう。

ハイジおすすめです。



             ハイジ           

            ヨハンナ・シュピリ    
             矢川澄子         

             パウル・ハイ       画

             福音館書店   初版1974年12月10日発行


岩波少年文庫からも、上田 真而子訳で出ています。








by ayakoym | 2014-12-17 09:14 | 絵本のこと
a0143868_16130283.jpg

今日は「バンビ」をご紹介します。

子鹿のバンビは可愛いなぁ~♪という歌がありました、可愛いアニメ。

あのバンビの本なのかしらと初めてこの本を手にした時は、

こんなに力をもらえるものかと思いもしなかったです。


昨今、技術の進歩にともなって、長く読み継がれている物語の

映像化が増えアニメでも実写でもその迫力はすごいですね。

ただ、愛する本に出逢った者からするとやはり原作がいい。

文字をとおしてその世界を体験することの素晴らしさが本当に一番。

作者の伝えたかったもの心の力がそこにはあります。

原作を是非、読んでほしいです。


作者のフェーリクス・ザルテンの動物側にたった目線は本当に素晴らしく

同じ世界を生きるものとしての動物への愛情が感じられます。

森で過ごす幼いバンビが、初めて見るひとつひとつに心躍らせ過ごす中、

信じることの大切さを知り、裏切りなどから味わう悲しみ苦しみの時が見事に表現されています。

森という世界の中で、生きることに必要な知恵や力を身につけ成長してゆくバンビ。悪魔のような人間の存在が、大きくバンビの生きる中にのしかかってきます。

バンビは先に生きていたものから多くを学び、やがて自分が同じ位置にたった時改めて学びつつ成長してゆくのです。そんなバンビの成長の心に、読者も力をもらえます。

始まりがあり終わりがある生を見つめることのできる、とても深みのある一冊です。

a0143868_16305359.jpg
ハンス・べルトレの挿絵が、バンビの世界を旅するのに程よく生きています。a0143868_16315456.jpg





いわゆるハッピーエンドという終わり方ではなく、まだまだ先は続く

バンビの生きる姿を想像しながら、なごりおしく終える読書となります。





              バンビ

              フェーリクス・サルテン      作

              高橋健二             訳

              ハンス・べルトレ         挿絵

              岩波書店       1952年2月15日

                         岩波少年文庫発行


              (2010年に新訳になりました。)





by ayakoym | 2014-10-03 17:00 | 絵本のこと

秋の読書

a0143868_03410634.jpg

秋のゆっくりした時間には読書がお似合いですね。

文学の世界には、いろいろな分野がありますが

今日はちょっと児童文学のあれこれを。


児童文学というと子どもの本?

いえいえ、大人になった私たちの心にも届く、とても深みのある

ものなのです。


私の場合、その魅力に気がついたのは社会人になってからです。

子どもの頃、その世界を多くを読んだかというとそうでもなく、

出逢った本は大人になってからの方が多いです。

仕事の関係で、絵本や児童文学について学び始めたのがきっかけでした。

幼い頃出逢っていたらどんな心が育っていたのだろうと思ったり、

そうして大人になってから改めて読む時の新たに感じるもの。

絵本を子どもが繰り返し読んでほしくなるのと同じで、

いいものは、きっとまた読みたくなるのでしょう。


毎日忙しく過ごし、心の忘れものがいっぱいになってしまった大人こそ

出逢ってほしいと思ったりもします。


家族があり、友があり、生きる厳しさがあり、喜びがあり。

冒険、驚き、悲しみ、苦しみ、笑い、希望。

そして、成長。

そんな一つ一つが、飾ることなく自然に表現されています。


みなさんにも、是非一冊手にとってほしい。

おすすめですょ、この秋いかがですか?






by ayakoym | 2014-10-01 09:14 | 絵本のこと

いちご

a0143868_17222269.jpg


久々の絵本について
いちごのおしゃべりをしたので今回は「いちご」です。

ページをめくるとまずはいちごの苗たちが自己紹介。
「わたしはいちごです」「わたしもいちごです」から始まります。
読み手の気持ちと一緒のような問いかけに、いちごの苗たちが答え
赤い実がなるのが待ち遠しい時をみごとに表現してくれています。
花が咲き黄緑の小さな実がなり、「おおきくなったなぁ」
「もう甘くなったかな」と待つ心の声。
いちごたちは、「おおきくなりますよ」「まだすっぱいですよ」
「もうちょっとですよ」「もっとあかくもっとあまくなりますよ」と答えます。
そんなやりとりがページを開くごとに繰り返されます。そして
「まっかないちご、もう あまい?」
「はい おまちどおさま。さあ どうぞ」と答え
次のページには「さあ どうぞ」「あまいですよ。さあ どうぞ」「さあ たべてください」たくさんの赤くあまくなったいちごたちが私を食べて〜といわんばかりに広がっています。

読み聞かせていると子どもたちは、食べたい食べたいと大興奮。
順番に摘み取ってぱくり。「あま〜い。」と嬉しそう。
絵本ですけれど、本当にしあわせそうです。
いちごの生長を待ち、見守り喜ぶ時を共有できたようです。

作者の平山和子さんの絵は、ほんものそっくりなのですが
温かみのある優しい色合いです。
他に、くだものたんぽぽねっこひやしんすなど
野菜や植物ものの観察的な絵本を多く作られています。
平山さんの作品には、こころがすいこまれる力があり
観察しながらの表現ですが優しい気持ちになれるのが不思議です。
どれも子どもに近い目線からのぞいているような、
1つ1つの生きものの主人公に対して愛情がいっぱい。
そんな心で表現されているからでしょうか。

みなさんも、可愛い美味しい
あま〜いいちごを召し上がれ。




                     いちご
                     平山和子  作 絵
    福音館書店 1984年4月1日 年少版・こどものとも発行
           1989年4月15日 福音館の幼児絵本発行





by ayakoym | 2014-05-22 17:44 | 絵本のこと

ずかん・じどうしゃ

a0143868_01016.jpg


久しぶりに、絵本です。

車のおしゃべりをしたので自動車の絵本。
物語ではなく乗り物図鑑。本当に眺めて楽しい嬉しい一冊です。
私たちの周りの自家用車や働く車、身近な車がとても精密に表現されています。道路で見かけるかっこいい車がこの本の中にいっぱい。
a0143868_0155485.jpg
こんな働く車たちに町の道路で会うと、見とれてしまう子どもたちがいました。a0143868_0201793.jpg
a0143868_0222881.jpg

レトロな感じですが、このバスたちなんだかとってもいいですよね。
初版が1977年の作品なので、今では描かれている車のかたちもだいぶ変わりましたがレトロな車たちの絵には魅力があふれています。
現在70刷以上なので、時代が変わっても子どもたちに長く愛されている絵本の1つです。

車に詳しい男の子はもちろん、よくわからない女の子でも(大人の私も)これはこう呼ぶのか、こんな風になっていたのかとじっくり観るとなかなか面白い。

子どものすごいのは、大好きなものだと文字を読めなくても音であっという間に名前を覚えてしまう事。小さな博士です。
大好きなものをながめるのって幸せなんですよね。
この本を開いて観始めると、入園したばかりの時期など涙のとまらない男の子も、いつの間にか「あっ、パトカーだ!シャベルカー!これはバスだよ。」と夢中になってきらきらしたいい表情、笑顔になります。沢山助けてもらいました。魔法の絵本。
(小さな子どもの頃から男の子は、車や乗り物が好きですね。)

作者の山本忠敬(やまもとただよし)さんは、挿絵やアートデレクターとしての活動と共に乗り物の絵本作家として沢山の作品を出されています。
まっすぐな気持ちいい線が生きた図鑑絵本は、車を中心に電車など。物語絵本では、渡辺茂男作のしょうぼうじどうしゃじぷたとらっくとらっくとらっく、小出正吾作ののろまなローラーなどで、美しいデザインが生きた表現をしています。
残念ながら、平成15年に亡くなられています。
乗り物新時代、山本さんの描く現代の新幹線などの図鑑絵本を観てみたかったです。




                     ずかん・じどうしゃ
                     山本忠敬  作 絵
         福音館書店 1977年 こどものとも年少版発行
                 1981年 福音館幼児絵本発行
by ayakoym | 2010-09-06 00:54 | 絵本のこと

おかあさんだいすき

a0143868_3123766.jpg

岩波の子どもの本シリーズは、私が幼い頃両親が何冊か買ってくれました。これは、その頃のものなのでちょっとぼろぼろです。


a0143868_314087.jpg 
裏を見ると¥180と!表示の仕方も値段も時代を感じます。
現在は、バーコード表示付き672円です。











2つのお話が入っています。
マジョリー・フラック作の「おかあさんのたんじょう日(1932年)」は、いろんな動物が出て来て少年とおしゃべりしているのが楽しくて、でも最後はちょっとどきどきしたり。
「おかさんのあんでくれたぼうし」は、スウェーデンのおはなし。母の愛情それを心から受け取って大事に思う主人公。
保育者時代には母の日が近づくと子ども達に読み聞かせていました。

a0143868_316867.jpg
今日は「おかあさんのたんじょう日」をご紹介。

中の扉のところ。ピンクで可愛いデザインです。




ダニーは、おかあさんの誕生日にあげるものを見つけに出かけます。めんどりに会い、おかあさんの誕生日にあげるものはないかしらと尋ねます。めんどりは、産みたてのたまごをあげましょうと。たまごはもうお家にあると答えると、一緒に探しに行きましょうとめんどり。がちょう、やぎ、ひつじ、めうし、に会い最後はもりのくまさんにおききなさいということに。ところが、みんな怖ってダニーはひとりで森の中へ。最後に素敵な贈り物を教えてもらえます。

以前お話しした、繰り返しの言葉のやりとりを途中楽しみながら物語は流れます。黄色をベースに明るくカラフルな絵。グロテスクすぎず可愛すぎず、動物そのままの姿をやわらかく表現しています。
作者が幼い娘に何度も聞かせた話しに娘もつけたして話しが広がり、それが本になったそうです。

子どもだからできる素敵な贈り物。でも、本当は大人だからこそできたら素敵かも。読んでみてくださいね。
作者のマジョリー・フラックは、アンガスとあひるなど、アンガスシリーズでも有名です。


                     
                     おかあさんだいすき
                マジョリー・フラック 作 絵
                       光吉夏弥  訳

                   岩波書店 1954年発行
by ayakoym | 2010-03-03 03:54 | 絵本のこと

しんせつなともだち


東京でも、初雪が降りました。(積もらず残念!)
雪の季節、子ども達に必ず読み聞かせていた本。

a0143868_5582230.jpg

登場するのは動物たち。
あたたかい絵、でも何処か楽しい。

絵本は、絵を読む本でもあります。
子ども達は読み聞かせてもらう中、じっくり絵を観てその世界を旅します。たぶん、文字が読めるからと自分で読んで絵本を開くのと読み聞かせてもらうのとでは、絵を読む深さが違ってくるしょう。
これは大人も同じ事。
読み聞かせをなさっているご家庭では、是非一度お子さんとご一緒に聞き手を体験なさってみてください。お母さんが読んで、お父さんがお子さんと。又、お父さんが読んでお母さんがお子さんと。読みながら観ていた絵とは数倍違う世界が楽しめると思います。
この本は、動物たちの何気ないお洒落や個性あふれる部屋の中などじっくり観れば観るほど面白いです。

寒い雪の日、こうさぎは食べ物がなくなって探しに出かけます。
かぶをふたつ見つけたこうさぎは、ひとつだけ食べてもうひとつはきっと食べ物がないでしょうと、寒い中ろばさんの家へ。
こうさぎ・ろば・やぎ・しか、動物たちは、ともだちの事を思い雪の中かぶを届けに行きます。最後は、あらら・・・・。

あたたかい心ある物語。
原作は方軼羣(フアン・イーチュン)さん、中国の絵本『夢ト回来了』(1955)です。戦争時代の出来事をもとに創られてそうです。君島久子さんの訳はとても優しくわかりかすく、私はよく発表会の劇ごっこなどで子ども達と楽しみました。
日本版の絵は、村山知義さん。画家としてだけでなく、デザイン・劇作家など幅広く活躍なさった方です。
お子さんは、3歳ぐらいから楽しめます。

表紙のこうさぎがかぶっている帽子、長~い耳がちゃんと出せて
可愛い。部屋に掛けられている時の様子が何となく可笑しいです。耳穴があります。
そんなこんなで、この本も私の大好きな絵本のひとつです。
大切な友人への贈り物にしたりも。


                    しんせつなともだち
                        方軼羣 作
                       君島久子 訳
                       村山知義 画    
                  福音館書店 1965年発行
by ayakoym | 2010-01-28 07:04 | 絵本のこと

おさるとぼうしうり

a0143868_1405689.jpg

ちょっと特徴のある絵で、色使いも絵本の世界にしてはなかなか渋い作品です。私は、手に取って読むまではあまり魅力を感じませんでした。ところが、読んだとたん私の中のベスト本になりました。ストーリーの面白さ・・・・ユーモアがあるのですね。それが見事に繰り返しの場面で生きています。

子ども達は、絵本の繰り返しの場面や言葉を楽しみます。
例えば、桃太郎でも鬼退治に行く道のりでお供する動物たちに出会いますが、相手は変わっても会話のかたちが同じです。それを何度も繰り返して読むうちに子ども達は覚えてしまって、その言葉やリズムを楽しんでいます。

帽子売りの行商人、帽子を売りに町へ出かけます。品物は頭の上にお決まりの乗せ方で。この日はまったく売れないので、田舎の方へ向かうことに。途中、大きな木のところで一休み。眠って起きると大事な帽子は木の上のおさるたちに・・・・。
帽子を取り返すまでのおさるとのやりとりを繰り返しで楽しくしています。この面白さは、ちょっと難しい感じもするので5、6歳ぐらいからの読み聞かせに。でも、帽子売りの姿などは3、4歳も充分楽しめます。大人に面白い絵本でもあります。静かなゆっくりとした時間も感じられる一冊です。

作者は、ロシア出身のエズフィール・スロボドキーナ 。アメリカに移住しデザインを学び、おやすみなさいおつきさまの作家マーガレット・ワイズ・ブラウンに出会い絵本を手がけるようになったそうです。おさるとぼうしうりは、なんと1940年の作品です。日本では、ディック・ブルーナ絵本の翻訳などを手がける松岡京子さん訳で1970年初出版。
長生きの本こそいい本ですね。


a0143868_312593.jpg
こんな売り方、楽しいですね。
サーカスみたい!




おさるとぼうしうり
エズフィール・スロボドキーナ 作・絵
            松岡京子 訳
      福音館書店 1970年発行
by ayakoym | 2010-01-10 03:20 | 絵本のこと

クリスマスのうさぎさん

クリスマスの絵本を一冊ご紹介。

a0143868_0201829.jpg
 本当に楽しく可愛い絵なんです。中はカラーのページとモノクロのページで交互に描かれています。カラーのページでは、黄色をベースに鮮やかな色で表現されていて物語の世界の楽しさを広げています。モノクロのページでは、雪の季節の深さ静かさが感じられます。

もう一つ寝るとクリスマスの日。主人公デービーの森での出来事。クリスマスが待ちきれず落ち着かないデービーは、動物たちにお土産もって出かけます。大好きなうさぎたちにはサラダなを。やがて、きつねに出会い動物たちとサンタクロースとの楽しい時を過ごします。そして、大好きなうさぎの贈りものをもらいます。夢の中なのか本当なのか・・・・。クリスマスの朝、目を覚ますと・・・・。

今年、映画化されたモーリス・センダックの絵本「かいじゅうたちのいるところ」の主人公と同じように、子どもの空想・夢の世界が楽しく描かれています。作者はウィルとニコラス。日本に紹介されている作品は、あまり多くないようです。
描かれている動物たちの目がお茶目でなんともいい感じ。こんなイラストが描かれた洋服や雑貨があると欲しくなってしまいそうです。お洒落な作品です。
4歳ぐらいから楽しめます。残念ながら、現在は出版されていませんので図書館で探してみて下さいね。復刻を願います。
                   
                  
                   クリスマスのうさぎさん
                  ウイルとニコラス 作・絵
                        渡辺茂男 訳
                  福音館書店 1985年発行
by ayakoym | 2009-12-29 01:34 | 絵本のこと

イラストレーター   山崎綾子のブログです。私の出会った心に美味しいものたちをおしゃべりします。ちょっと私のイラストレーションも。


by ayakoym
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31