いのししさんのおはなし
2019年 01月 10日
幼稚園では、毎年年長組は夏の終わりに一泊保育に行きます。
前日に体調確認も含めて集まり、自分たちでおやつ作り。
クッキー生地をそれぞれ思い想いの形にして、オーブンへ。
美味しく焼きあがって、バスの中でのお楽しみ。
毎年行くのは、宿泊施設のある静岡の天城山。
自然いっぱいの山、森、浄蓮の滝、気持ちのいい時を過ごせるのです。
程よい登山もでき、滝を眺め魚を見つけ、わさび畑を眺めわさび漬けも作れます。
そうまさにあの石川さゆりさんの唄「天城越え」の場所です。
その天城の山には、「いのしし村」というところがありました。
そこには猪が多く飼われていて、可愛いいうりぼうたちもいます。
いのしし鍋を食べれる食堂もあり、ちょっとシュールなのですが‥‥。
猿などちょっとした山の動物もいたりです。
そしてなんと!猪のレースやショーが行われます。
その舞台には、できない役とできる役の必ず二頭の猪が出て
滑り台や輪くぐりや旗揚げをしたりします。
「こらぁハチぃ~」と怒らながら失敗役の猪は毎回あたふたしたり落っこちたりするのです。
役なので、見事に失敗するとミニご褒美のおやつをもらえます、笑
「ハチ~仕方ないなぁ、じゃぁ〇〇お願い~」と、隣で良い子に待っていたもう一頭が上手にこなします。
大人の立派な猪たちなのでかなり大きい。それが一生懸命演じる姿には、大きな笑いが湧きます。
子供たちも、本当にハチは下手だなぁとそのおちゃらけた動きにいつも大爆笑。
毎年のこととわかっている大人たちも笑いが生まれます。
ハチは、役として失敗し怒られているのですが、わかってはいても
笑いながらもなんだか毎回切ない気持ちになる愛されキャラでありました。
横の方で、タヌキの本物の分福茶釜もで茶釜に入り込むこともやっていたり。
ご挨拶でお辞儀もしたり、猪、すごいです。
そういえば先日ニュースの特集で、生きるために海を泳ぎ渡る猪の話をしていました。
順応性が優れている動物なのですね。
ぜひ、みなさんにも楽しんで見ていただきたかった!
なのに、あぁ残念です。2008年に閉園してしまいました。
一泊保育では思い出に、いのししとの記念撮影をして帰るのでした。